3.自律神経を知る
背骨や骨盤など体のゆがみは、神経の通り道を圧迫し、自律神経にも大きく影響します。
自律神経は、脳の視床下部から人間の体全体に行きわたっている末梢神経のひとつです。呼吸、消化、体温調節や血管の拡張・収縮など、24時間休むことなく、私たちが生きていく上で欠かせない働きをコントロールしており、自分たちの意志でその働きを制御することはできません。
重要なのは交感神経と副交感神経のバランス
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。
交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキによくたとえられますが、仕事をしたり緊張したりしているときは交感神経が、休んだりリラックスしているときは副交感神経が活発です。
交感神経と副交感神経はバランスをとりながら働いており、どちらかが上がりすぎたり下がりすぎたりするとバランスを崩し、体や心に様々な影響を及ぼします。
交感神経と副交感神経のバランスのイメージ
※自律神経が乱れると…不安・イライラする、めまい・動機・息切れ、疲れやすい・だるい、眠れない、うつぎみ・気分の落ち込み、集中できない・やる気が出ない、便秘・下痢、腰痛・肩こり・背中の痛み、冷え・むくみ
出展元:小林暁子『たった3日で自律神経が整う Dr.小林流 健美腸ファスティング(主婦の友社,2016)
副交感優位のリラックスした毎日を、という言葉を見かけますが、副交感神経だけが一日中優位になっている状態は望ましくなく、ほどよい緊張や運動などで交感神経を活発にすることも必要です。
交感神経が活発になりはじめる朝にきちんと起きて行動し、副交感神経が働き始める夕方からはゆっくり過ごし、休む、といった自律神経のリズムに合わせて生活することが健康でいられる秘訣の一つです。
しかしながら、現代のストレス社会を生きるわたしたちは常に交換神経が優位になりがちです。
副交感神経が低下すると、血管は収縮し、血流が悪くなります。老廃物も代謝されなくなり、内臓は緊張状態に。結果、肥満につながります。
また、不安やイライラから不眠や疲れ、仕事に集中できない、やる気が出ないなど悪循環に陥ります。
体のゆがみを正しく整え、日々のストレスから解放されることが自律神経のバランスを整える最善の方法です。
音楽やアートで副交感優位に
たまにはテレビや雑音のない大自然のなかで散歩をする、音楽やアートとコミュニケーションすることも副交感神経を優位にする一つの方法です。
本サイトでは、ブンネ音楽とアートリップのプログラムを紹介しています。